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遊んでばかりで食事に集中してくれない…どうすればいいの?

2018年2月5日

手づかみで食べる、スプーンで器をたたく、席に落ち着いて座ってくれない、歩き回りながら食べる・・・。食事のたびに食卓も部屋もぐちゃぐちゃ。うんざりしてしまうパパ・ママも多いのではないでしょうか。そんなときの考え方やちょっとした工夫をご紹介します。

 

こどもの立場になって考えてみましょう

離乳食の後半になるとはじまるのが「手づかみ」。大人には遊んでいるようにしか見えず、「せっかくつくったのに」とがっかりしたり、「ずっとこうなのかしら」とイライラしたりすることも多いかと思います。

これは、それまでパパ・ママに食べさせてもらうだけだった赤ちゃんが、自分の手で食べようとする意欲の表われです。見てさわって、食べ物のかたさや形を確認し、手で口まで運ぶための練習をしているのです。

「遊び食い」や「散らかし食い」は2歳がピークです。食べ物への好奇心や探究心が高まる時期なので、遊んだり散らかしたりというのも食に対する探索行動のひとつとして理解しましょう。3歳になると少しずつ減っていくので安心してください。

子どもにとっては全てが遊びです。「食べる」と「遊ぶ」に違いはありません。お風呂場でコップの水を流すのと、食卓で飲み物をこぼすのは同じで、どうして食卓ですると怒られるのかわかりません。

さらに成長すると、わざと牛乳をこぼして親の顔色を見たり、わざと歩きながら食べたりします。「親が怒る」という結果まで含めて遊びとして楽しんでいるのです。

これは自分以外にパパ・ママという存在がいることを理解できるようになった証拠です。そして、どんなことをすると怒られてしまうのか、ひとつひとつ学んでいきます。食事の場面では食べることだけでなく、いろいろなことを学んでいるのです。

パパ・ママの顔を見るのは、自分に関心を向けてほしいから。「どうしたの?」「一緒に食べようか」などと反応してあげることが大切です。

子どものこのような行動で大人がイライラしてしまうのは、大人が自然と持っている「みんなで楽しく食卓を囲む」という価値観を、子どもの行動によって乱されてしまうから。でもそれらも全て立派な成長過程のひとつなのです。そのことも理解しておくと、さらに心に余裕ができてくるのではないでしょうか。

 

「いただきます」「ごちそうさま」で場面を区切りましょう

子どもには食事も遊びも区別がないので、親が意図的に区切ってあげる必要があります。食事の始めに「いただきます」、終わりに「ごちそうさま」という挨拶で「食事」という場面を区切ってあげましょう。

そして、なるべく家族揃って食卓を囲み、「これ、おいしいね」などと、食べ物のことを話すようにしましょう。幼稚園や保育園だとちゃんと食べられる、という話もよく聞きます。食事の時間と場面をきちんと区切り、食事に集中できる環境を作っているからなのです。

なお、子どもの集中力は長く持ちません。食事の時間は20~30分で切り上げ、「もう終わりにしようね」などと話しかけて片付けてしまいましょう。

 

成長とともに、「遊び食い」などの悩ましい行動もいずれおさまります。今はそういう時期なんだと割り切るとともに、発達の見通しを持ちましょう。また、「いただきます」「ごちそうさま」などは毎日の繰り返しのなかで習慣化させていきましょう。

 

出典: 楽しく、かしこく ビオサポ食育BOOK
(監修:東京家政学院大学
現代生活学部健康栄養学科
教授 酒井治子
発行:生活クラブ事業連合生活協同組合連合会)

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